とりかえ・ばや(5) (フラワーコミックスα) by さいとうちほ ダウンロード PDF EPUB F2
自分の妊娠を確信した女君は、男として生きてきた自分が、母親になれるものかと悩むも、吉野の君に会い、出産を決意する。乳母の力を借りて出産に備えることになり、宮廷から身を引くことに。石蕗とは決別するつもりが、乳母に泣きついた石蕗により、彼の元に身を寄せることとなり、宇治へと向かう。
古典(原作というよりいいかなと思って変えました。)では、女君は数ヶ月で髪が長~く伸びるという、外見上も女性となる都合の良さで、無事に男子を出産。ところが、乳飲み子を男の元に残して、失踪してしまいます。ここから物語の進行は、男性として女君と入れ替わった男君を中心としていきます。
コミックでも、いよいよ男君と女東宮との関係が進展しそうです。
古典では、女東宮が男君の子を妊娠し、秘密裏に男君の実家で出産。誰が母親かを隠して、男君の子として育てることに。確かこのあたりで、女君が姿を消し、入れ替わりに男君が、まるで最初から自分が男として帝に仕えていたかのごとく登場したように思います。
ここで生まれたどちらの子供も、母から放され母親を知らぬまま、宮廷に伺候する年齢になって、母と知らずに対面するのが、とても哀れでした。
コミックではどう展開していくのか、とても楽しみです。
無料ダウンロードを通じて続きを読みたくなり購入しました。同じ古典原作の作品とは違う面白さがありました。