発行元 宮川剛 .
エディションノート
静寂と風情をつくる植物の、たくましく奥深い生き方。新進気鋭の研究者がユーモラスかつ真面目に綴る、コケ入門の決定版!
初期の陸上植物の面影を残す植物、コケ。花を咲かせず地味な存在と思われがちだが、その清楚でみずみずしい姿は「わび・さび」に代表される日本の美意識に深く関係し、生き方に目を凝らせば、環境に応じて変幻自在にスタイルを変える知恵が満載だ。
岩や樹木になぜ生える?「苔のむすまで」はどれくらい?
コケを愛してやまない気鋭の研究者が、200点以上の美しいカラー写真とともに語る、小さなコケの壮大な物語。各章間の小話も充実!
[内容]
序章 なぜにコケは美しい
都市の章 健気に、時にしたたかに
庭園の章 コケが醸し出す「わび・さび」の風情
農村の章 のどかな土地の熾烈な戦い
里山の章 運命に抗わず、コツコツと生きる
深山の章 細く長く生き、森の主役に
高山の章 厳しさがコケを強くする
水辺の章 柳のようにしなやかに
味わう章 五感でコケを感じる
終章 小さなコケが教えてくれること